Aug 7, 2013

My Wife #8

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早いものでフィルム始めてもう一ヶ月が経つ。
上の写真はスタート二日目に京都のパスタ屋で撮った嫁。

この時は意図せずしてこうなったのだが、フィルムの好きな点の一つに柔らかさがある。
勿論デジタルでも撮り方や後処理次第で柔らかさは出せるのだろうけれど、言葉の額面通りのそれとは微妙に違う、味というか曖昧さがある。

そういったものが撮影時に良い意味での諦めになり、俺の心の何処かで僅かな余裕を生んでいるのではないか。
あがってきたプリントを眺め、ふとそんな事を思った。

Aug 5, 2013

Shadow and arrangement (Snapshot #47)

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金沢駅東口のもてなしドーム。
これまで何度となく撮ってきているのだが、どうもイメージ通りにならない。

この角度から撮るときは人がどの程度の距離と感覚でばらついているか。
そこが個人的にポイントだと感じているのだが、さすがに通行人の歩くタイミングや密集度を予測してずっとスタンバイするのは骨が折れるので毎回二、三枚程度しか撮らない。

兎に角シャッターチャンスを待ち構えるというのが苦痛なのである。

Aug 4, 2013

Shop of the spit-roasting (Snapshot #46)

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先週末は犀川で行われた北国花火金沢大会へ行ってきた。
とは言っても三脚も持っていかずにLXとFA31/1.8一本だけという装備だったので花火は撮ってない。

実は花火に行こうと思った数日前からLXに取り付け可能なリモートスイッチの情報を検索していたのだが、どうもワインダーに取り付けるものしか見つからない。
滅多に撮らない花火や夜景の為に自分には必要性のないワインダーをわざわざ買うのもどうか、と思って今回は結局花火は撮らないことにしたのだった。

まぁどうしても撮りたければデジタル用のものは持ってるので、デジイチを使えばいいのだが、結局デジイチの時はケーブルレリーズ買って以来全然使わなかったという経緯があるので更にLX用となるとどうも購入に躊躇してしまうのだ。

Aug 2, 2013

Paper lantern called 'Kingyochochin' (Snapshot #45)

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写真は広島駅のホームなのだが、吊るされているこの紙提灯は山口県柳井市の特産品、金魚ちょうちんだ。

こうやって広島でPRされているのを見ると山口県出身者としては少々不思議な感じがする。

しかし今思えば岩国や柳井といった地域というのは文化圏としては完全に広島の一部であったようにも思う。
買い物へ行くにしても広島のパルコへ行ってたし、家族で日帰りでお出かけするにしても宮島とかだった。
シーモールや秋吉台なんて多分一回行ったかどうかというレベルだ。
テレビだって山口の放送局は入らないのに広島の放送局は全て入ったり、山口県なのに広島東洋カープの練習場なんかもあったりした。

そう考えると「ようこそ広島県へ」と書かれたボードの前に金魚ちょうちんが吊るされていても、これはこれで正しいような気もするのだ。

Aug 1, 2013

Hotel Southern country (Snapshot #44)

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尾山神社前を何度となく通っているにも関わらず、ずっと見過ごしていた電柱。
電柱に直塗りの広告は以前当ブログでも他にアップした事があるが、金沢市内でも数少ない。

こんな北国でこの名前からしてラブホテルやモーテル的な雰囲気を醸し出していてなかなかの風情がある。
かつてはこのホテルも近くに存在していたのだろうか。

尾山神社前の戦後間もない時代の陰鬱さが香るバラック飲み屋群と含めて、この電柱を見るとその手の赤や青の商いがひっそりと行われていたのではないかとつい勘繰ってしまう。

しかしその飲み屋群もこの数年でどんどん取り壊されているので、撮るなら今のうちだと思って少し焦っているこの頃なのである。

Jul 31, 2013

Name of Store (Snapshot #43)

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at Kanekiya.

日本で古くから使われてる屋号は商標も兼ねているものが多い。
屋号を一文字(一マス)で表すデザインは今見てもハイセンスだ。
漢字、片仮名、平仮名、符号記号を上手く使い分け、組み合わせる日本語の表現範囲の広さはもっと誇ってよいものだと思う。

ところでこのかねき屋、尾山神社のすぐ目の前にあるので度々店前を通るのだが実は一度も入ったことがない。
夜中にうろつく用事のない場所なので結果的にそうなってしまったのだが、是非この土地の栄枯盛衰の歴史を踏まえて訪れてみたい店である。

Jul 30, 2013

Summer postman (Snapshot #42)

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スキャン時のヒストグラム補正でなかなか思うようにいかないな、と思いつつダラダラとそのままスキャンしてきたのだが、先日スキャン補正後に更に付属のPhotoshop ElementsでRGBとコントラストを調整したらかなりイメージに近い絵になった。

とはいえ、あまりガッツリと補正してしまうとフィルム本来の味やレンズの癖も無視したデジタル画像になってしまう気もする。
適度な補正とはどの程度までなのか、これを探るのもまた難儀しそうである。

Jul 29, 2013

Lotus pond

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生まれ育った町には蓮池が多かった。

幼い頃、蓮の茎の中身がどうしてか急に見たくなって辺に生えてる太めの茎を一本折った。
茎の表面は小さな突起でぶつぶつとしていて、折り曲げられた繊維からは白く濁ったどろりとした液体がゆっくりと時間をかけて溢れ出て、俺の小さな親指に垂れた。

それ以来、蓮というものは何だか気持ち悪くて得体の知れないものだというイメージがつきまとい、毎日見るそれを俺は半ば黙殺しながら過ごしていたのだった。

故郷を離れて十数年。
久しぶりに見た蓮池は風雨に晒され続けたせいか、ある種の憂いを帯びていて、老人がこぞって背中を丸めてひっそりと息をしているような、それは言い様のない侘しさを感じた。

Jul 28, 2013

All Around The World (Snapshot #41)

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とある朝のひとコマ。

今年の春過ぎあたりからここに毎朝少年が地べたに座っていた。
何度か後から来た友人と合流している光景も目にしたことがある。
どうやら友人達と待ち合わせをする為に、少年はいつも一番乗りで来ているようだった。

七月に入り、少年は座って待つのを止め、寝転んで待つようになった。
そういえばそれの一、二週間ほど前ぐらいから友人達の姿は見なくなっていた。


上の写真の日を境に少年はここには来なくなった。
彼に何があったのか、俺には知る由もない。

夏は微かなざわつきを容易く飲み込んで、日に日にその盛りを増してゆく。
毎日は何事もなかったように過ぎてゆき、世界は回り続ける。
少年がここに来なくても、俺がここに居なくても、当たり前の二十四時間を刻んで回り続ける。

Jul 27, 2013

Store going out of business (Snapshot #40)

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旅行でしか見れない(撮れない)写真というのも勿論素晴らしいのだが、普段から撮ってるような何気ない寂れた街並みや建物を見ると旅先でもつい条件反射で撮ってしまう。
もはや習性となっている部分が大きい。

誰にも語られることなく潰えていく、それぞれの名もなき物語の断片を垣間見る事が出来るようになったのは写真を撮り始めてからの事である。