Jul 28, 2013

All Around The World (Snapshot #41)

img119

とある朝のひとコマ。

今年の春過ぎあたりからここに毎朝少年が地べたに座っていた。
何度か後から来た友人と合流している光景も目にしたことがある。
どうやら友人達と待ち合わせをする為に、少年はいつも一番乗りで来ているようだった。

七月に入り、少年は座って待つのを止め、寝転んで待つようになった。
そういえばそれの一、二週間ほど前ぐらいから友人達の姿は見なくなっていた。


上の写真の日を境に少年はここには来なくなった。
彼に何があったのか、俺には知る由もない。

夏は微かなざわつきを容易く飲み込んで、日に日にその盛りを増してゆく。
毎日は何事もなかったように過ぎてゆき、世界は回り続ける。
少年がここに来なくても、俺がここに居なくても、当たり前の二十四時間を刻んで回り続ける。

No comments:

Post a Comment